引き続き子ネタを投下します。
Docker Engine を Linux にセットアップする場合、https://get.docker.com/ のスクリプトを使うと、主だった Linux ディストリビューションを自動判別し、自動的に適切なパッケージをセットアップしてくれる、とても便利なもの。
これを使えば、ディストリビューションごとにセットアップ方法を参照する必要はありません。サーバ内で curl https://get.docker.com | head
を実行し、画面に出てきたセットアップ用のコマンドを、そのまま実行するだけでカレントバージョンの Docker Engine が入ります。
$ curl https://get.docker.com | head
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
0 0 0 0 0 0 0 0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 0#!/bin/sh
set -e
# Docker CE for Linux installation script
#
# See https://docs.docker.com/engine/install/ for the installation steps.
#
# This script is meant for quick & easy install via:
# $ curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
# $ sh get-docker.sh
(以下省略)
ですが、最近出たばかりの Alma Linux や Rocky Linux には対応していません。
ただし、あるファイルを変更することで、この get.docker.com のスクリプトが利用できます。
設定対象ファイルは /etc/os-release
のファイル。この中の ID="rocky"
を ID="centos"
に書き換えるだけで、スクリプトは対象を CentOS と認識できるようになるため、スクリプトが走るようになります。
書き換えた /etc/os-release
は、このような中身。
NAME="Rocky Linux"
VERSION="8.5 (Green Obsidian)"
ID="centos"
#ID="rocky"
ID_LIKE="rhel centos fedora"
VERSION_ID="8.5"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Rocky Linux 8.5 (Green Obsidian)"
ANSI_COLOR="0;32"
CPE_NAME="cpe:/o:rocky:rocky:8.5:GA"
HOME_URL="https://rockylinux.org/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.rockylinux.org/"
ROCKY_SUPPORT_PRODUCT="Rocky Linux"
ROCKY_SUPPORT_PRODUCT_VERSION="8"
セットアップが終わったら、元に戻すのを忘れずにというのが注意点ですね。
Enjoy!